ここでの初恋の定義は「(ある程度物心ついてから)初めて激しく人を好きになる体験」としたい。
わたしがずっと結婚を躊躇している理由の一つにこの初恋がある気がする。
アラサーになってまで気持ちわるいw
と思われても仕方ないし、わたしもそう思う。
でも、その恋を超えられる恋に出会っていないというのは、紛れもない事実でありこれもまた仕方のないことなのだ。
これまでも、ずっとこの気持ちの整理しようとしては、途中で終わってしまい、そのままになっている。この機会に最後まで整理してみたい。
その初恋の相手を仮にA君として簡単に紹介すると、A君とは高校生から大学2年生くらいまでお付き合いし、とてもとてもプラトニックな関係であった。そして、別れた後もことあるごとに再会したが実らず。お互いのタイミングが合わず、お互いに気持ちはあるが、実らない。そんなかんじの関係性だった。
わたしはA君のキリリとした目がとても好きだったし、変な声で笑うところは少し嫌いだった。彼の真面目さや面白みのなさは魅力でもあり、物足りない部分でもあった。
今思うと、こういう人が結婚向きであり、且つ大好きだったはずなのに、なぜ歩み寄らなかったのだろう。うまくいくように全力でアプローチしなかったのだろう。
もちろん、お互いがフリーの時期や転勤のタイミングなどが悉く合わなかったのは、理由としてある。そういう外部環境面が作用した部分も勿論大きい。
わたしが好きだと思っていたあの気持ちは、「あの頃」だったからであって、「あの頃」を懐かしむ熱いエモい気持ちであって、それをまた味わいたくなっては「今」の現実に呼び戻される。
そういうことだったのだろうか。
もう一つ理由がある気がする。うまくいかなかった理由その2。
28−30歳くらいの頃のわたしが、本当に狂っていた。合コンやパーティ、そういう類のもので普段これまで会ったことのない刺激的な人たちと毎週のように出会って、デートし、次の出会いへ。何が大切でどんな人と恋愛したいのか、その軸が自分の中に何もないまま。
結婚適齢期。そんな古い言葉に惑わされていたのか、本当にいろんな人と出会った。(また書きます)
そんな中でたまにA君を思い出すけれど、目まぐるしい出会いの日々に流されてしまっていた。いったい何をそんなに探していたのか、今となってはわからない。年に1回はA君ともご飯を食べたが、何も起きなかった。そうこうしているうちに、A君は結婚した。
「30歳になってもお互い誰もいなかったら結婚しようね。」
A君と付き合っている間に何度か別れたのだが、そのうちの一つの純粋無垢な会話。でもこれは実際に30歳になった時には、あまりにリアルすぎて言えなかった。彼もきっと覚えていただろう。
そんな魔の、いや、魅惑の30代の過ごし方は本当に人生を変える、ような気がする。
- 初恋は思い出したくなって盛り上がるけど、今と昔は案外ちがう。
- 自分はどんな人と付き合いたいのか、はっきり自分の中で軸を持つべし!
- 結婚向き、という考え方は好きではないけど、そういう人の良さは若い時にはわからないもの。
以上、簡単なまとめ。
一緒にならなかったってことは運命じゃなかったんだ、と言い聞かせるのもよし。
いま本当に好きな人がいる場合は、一度立ち止まって、考えてみてほしい。他人の考えなんかどうでもよくて、自分が何をしたいのか何を求めているのか、何が好きなのか、とことん自分の軸で考えてほしい。就活と一緒なのかもしれない。
わたしも今は、そのようにしています。(遅)